スズキが2014年に販売開始した人気の軽クロスオーバーのハスラー。「遊べる軽」としてテレビCMでも目にすることが多いハスラーですが、実際のところ「どれだけ荷物が積めるのか」「サイズはどのくらいなのか」と気になる方も少なくないでしょう。
そこで、本記事ではハスラーの車体や室内、タイヤなどのサイズについて実際のデータをもとにまとめてみました。そこからさらに、どのような方におすすめしたいかまで解説します。
車を買う際にデータを見たり、実際に乗ってみることを案外軽視している方も少なくありません。しかし、車を買うときは実際のデータを見るべきですので、ハスラーの購入を検討している方は最後まで読んでみてください。
ハスラーのサイズ【高さ・長さ・横幅】
ここでは2022年現在販売されている2代目モデルのサイズについてより詳細まで紹介していきます。
全高(高さ) | 全長(長さ) | 全幅(横幅) | |
ハスラーHYBRID X | 1,680mm | 3,395mm | 1,475mm |
ちなみに軽自動車の規定サイズは以下の通りです。
- 全長:3,400mm以下
- 全幅:1,480mm以下
- 全高:2,000mm以下
これを1mmでも超えたら普通車として扱われてしまうので、いかに目いっぱいに作られていて、軽自動車の中でもトップレベルの大きさであるかがわかります。ハスラーは軽ワゴンとほぼ同等のサイズなので、軽自動車だということに驚く方も少なくありません。
ハスラーの車体サイズ【高さ】
ハスラーの全高は1,680mmです。長さと幅が軽自動車の規定サイズギリギリなのに対し、高さだけは規定まで余裕を持っています。ハスラーが人気を集めている理由のひとつにSUVテイストの外観をしているという点が挙げられます。
SUVはいわゆる「ユーティリティ」な車のことで、オンロードとオフロード両方に対応しています。オフロードでも走りやすいようにSUV車は最低地上高を高くしていますが、ハスラーは軽自動車の中ではジムニー(205mm)に次いで2番目に高い(180mm)のです。
車高が高く、運転席の目線も高く前方の見通しがいいので、運転がしやすくなります。最低地上高が高いデメリットは、乗り降りや荷物を積む際に少しだけ負担が増す程度なので懸念するほどではありません。
車高は高すぎると重心も高くなり、走行時の安定感が失われる場合があります。決して高すぎるということはない全高でありながら、軽自動車の中ではトップクラスの最低地上高というハスラーのフォルムはまさに画期的で、幅広い層から人気を集めています。
ハスラーの車体サイズ【長さ】
ハスラーの全長は3,395mmです。メーカーを問わず現行の軽自動車は全て全長3,395mmとなっていて、差はありません。車の長さは基本的に長いほど運転しづらく、小回りもききにくいです。
軽自動車としては大きいハスラーも車の長さに違いはなく、最低地上高が高く前方の見通しがいい分、運転のしやすさで他の軽自動車に比べて優れています。
ハスラーの車体サイズ【横幅】
ハスラーの全幅は1,475mmです。これは軽自動車の中では最も高い数値で、他にも数十種の軽自動車が同じ数値となっています。
見た目的にもコンパクトカーとそこまで差がないように感じるハスラーですが、クロスビーと比べると横幅だけでも約20cmの差があるのでさすがに普通車にはかないません。普通車よりスリムな分、すれ違いや駐車の際にアドバンテージになるので運転も楽にできるでしょう。
タイヤのサイズ
ハスラーのタイヤのサイズは旧型から変わらず、全車共通で165/60R15 77Hとなっています。これはターボの有無や4WDかFFかによる違いは一切関係ありません。ただし、上級モデルの「X」グレードは15インチのアルミホイール、スタンダードの「G」グレードは15インチのスチールホイールを標準装備しています。
雪道などで活躍するスタッドレスタイヤで、165/60R15サイズは以下の7つです。
【ハスラーが装備可能な主要スタッドレスタイヤ】
- ブリヂストン「BLIZZAK VRX2」165/60R15 77Q
- ヨコハマ「iceGUARD 6」165/60R15 77Q
- ダンロップ「WINTER MAXX 02」165/60R15 77Q
- トーヨー「Winter TRANPATH TX」165/60R15 77Q
- ファルケン「ESPIA W-ACE」165/60R15 77H
- グッドイヤー「ICE NAVI 7」165/60R15 77Q
- ハンコック「Winter i*cept IZ2 A(W626)」165/60R15 77T
いずれもハスラーに対応するサイズが用意されていますが、ハスラーの標準装備に使用されている77Hを用意しているのはファルケンの「ESPIA W-ACE」のみです。
ハスラーの車体サイズに関する疑問①駐車場では余裕があるのか
車体のサイズは他の軽自動車より少し大きいハスラーですが、駐車場にちゃんと入るのか不安に感じる方も多いのではないでしょうか。運転が苦手な方にとって、駐車は運転するうえで最難関の壁となるといっても過言ではありません。
結論として、ほとんどの平面駐車場では心配ありません。一般的な駐車場は2.5m×5mのサイズで、そこにハスラーを停めると横幅で左右50cm+50cm以上、前後に80cm+80cm以上の余裕が生まれます。後ろのトランクを開ける際にも、十分なスペースが確保されているので、精神的にも余裕をもって駐車できます。
では、狭い立体駐車場はどうでしょうか。古いところでは車高制限が1,570mmと低く設定しているところがあり、ハスラーの全高は1,680mmなので場所によっては駐車できない可能性もあります。
したがって、普段から利用する立体駐車場はもちろん、使う可能性のある駐車場の車高制限はあらかじめ確認しておくことをおすすめします。しかし、ほとんどの立体駐車場はハスラーにも対応しているでしょう。
ハスラーの車体サイズに関する疑問②小回りはきく?
ハスラーは軽自動車ということもあり、全体と比べても小回りはきく方です。小回りがきくかどうかを判断する基準として「最小回転半径」という項目があります。
最小回転半径とは限界までハンドルを切ってから旋回する際に外側のタイヤの中心軸が描く円の半径を指します。一般的に最小回転半径が5m以下であれば小回りがきくとされていますが、ハスラーは4.6mと基準値を大きく下回っています。
4.6mというと狭いところでもかなり取り回しがよく、住宅密集地や狭い路地でも軽快にハンドルを切ることができます。住宅密集地や狭い路地をよく利用される方にとっては、小回りが利くかどうかというものは大事な選考ポイントになるでしょう。
ハスラーの室内サイズ
ハスラーのインテリアは、規定ぎりぎりに作られているため4人乗ってもゆったりできます。室内空間の大きさを、フォルムが似ているコンパクトカーのクロスビーと比較しながら実際に見ていきましょう。
【ハスラーの室内サイズ】
室内長 | 室内幅 | 室内高 | |
ハスラー | 2,160mm | 1,295mm | 1,250mm |
クロスビー | 2,175mm | 1,355mm | 1,280mm |
まず前提として車体サイズに関してはどの項目でもコンパクトカーのクロスビーの方が圧倒的に上回っています。しかし室内空間のサイズを見てみるとほとんど差がありません。トランクルームはクロスビーの方が広くなっているので荷物の積載量によって快適さも変わってくるでしょう。
ハスラーの室内長は2,160mmですが、フルフラットシートにすることができるので、体感的にはその数値以上の広さを感じることができるでしょう。フルフラットシートにすれば、成人男性でも横になることができるほどの広さです。
室内幅は1,295mmとすごく広いというわけではありませんが、4人乗りの軽自動車としては十分な広さです。
室内高は1,250mmと他のトールワゴンに比べて少し低めです。車体の全高自体は低くないのですが、ハスラーはクロスオーバーSUVタイプの軽自動車で最低地上高が高く作られているため、その分室内高が低くなってしまいます。
トランクルームのサイズ
十分な室内空間が確保されているハスラーですが、トランクルームを含めた収納スペースはどうなっているでしょうか。
以下がハスラーの収納スペースサイズになります。
【ハスラーの収納スペースサイズ】
荷室高 | 900mm |
荷室幅 | 1,010mm |
荷室床面長(後部座席スライド時) | 290(450)mm |
後部座席を倒した時の床面長 | 1,390mm |
まず、4人乗車している場合ですが、荷室の床面長が290mmとあまり広くありません。普段のお買い物には困りませんが、旅行やレジャー施設に行くとなると難しいことも出てくるでしょう。
2人以下の乗車であれば後部座席を倒して収納スペースを大幅に確保することができます。後部座席を倒すと床面長が1,390mmと4倍以上になります。テントや寝袋、キャンプ用品も余裕をもって積むことができるでしょう。乗車人数に合わせて自由自在にシートアレンジできるのがハスラーの強みです。
ただ室内空間が広いだけでなく、その空間を最大限に活用して荷室を超えた収納スペースを確保しています。
ハスラーってどんな車?
ハスラーは2014年より日本の大手自動車メーカー「スズキ」が生産・販売しているクロスオーバーSUVタイプの軽自動車です。軽トールワゴンとSUVの要素を融合させた軽自動車で、アウトドアなどのレジャーや山道などの起伏ある路面を走る機会がある方をターゲットに開発されました。
販売されたのは2014年からですが、それ以前から、特にアウトドアによく出かけるユーザーには、軽クロスオーバーの需要は高いものがありました。
スズキにはかつて「kei」というセダンとSUVのクロスオーバーの車種がありました。2009年にkeiは生産終了になりましたが、生産終了を惜しむ声が多発したことからkeiの後継車として「ハスラー」を開発した次第となっています。
2014年に誕生してから現在に至るまで一度モデルチェンジをしており、2022年現在のハスラーは2代目モデルです。愛用者の年代が幅広いことから、あらゆる体格の方が快適に運転できるよう配慮したシートやペダルなどは楽な運転姿勢を確保し、運転による疲労を軽減させます。
ただ大きいだけではなく、実用的なサイズとなっていることがうかがえます。また、安全性能も装備されていて、ハスラーが人気な理由も理解できるでしょう。
【ハスラーに搭載されている安全装備機能】
視界性能
運転姿勢と操作系
インターフェース
デュアルカメラブレーキサポート
後退時ブレーキサポート
誤発進抑制機能
後方誤発進抑制機能
車線逸脱抑制機能
車線逸脱警報機能
ふらつき警報機能
標識認識機能
アダプティブクルーズコントロール
先行車発進お知らせ機能
ハイビームアシスト
全方位モニター用カメラ
軽量衝撃吸収ボディー
歩行者傷害軽減ボディー
頭部衝撃軽減構造インテリア
頚部衝撃緩和フロントシート
テザーアンカー
高性能シートベルト
これらは全て、オプションではなく全車に標準装備として搭載されています。運転のしやすさをサポートする「基本安全」、衝突被害を最小限に抑える「衝突安全」、事故を未然に防ぐ予防安全技術「スズキセーフティサポート」など、乗る人に安心を届けるスズキの安全技術の充実さが、人気を博している理由のひとつなのです。
【グレード】
- HYBRID Xターボ 2WD・CVT、4WD・CVT
- HYBRID X 2WD・CVT、4WD・CVT
- HYBRID Gターボ 2WD・CVT、4WD・CVT
- HYBRID G 2WD・CVT、4WD・CVT
大きく分けると、HYBRIDモデルのXシリーズとGシリーズがあります。上記のリストで見ると上にあがるにつれてランク・価格も高くなっています。いずれのグレードも2トーンカラー仕様車にすることで価格が微増します。
ハスラーのサイズに関する変遷
2014年に誕生したハスラー。現在に至るまでのサイズの変遷を振り返り、サイズ感がどのように変化していったのか解説します。
【初代:2014~2019年】
軽クロスオーバーの需要の高さから2014年に初代ハスラーが生まれました。5代目ワゴンRと同じプラットフォームやAピラーを用いることで、ゆとりある空間を確保し、軽自動車ですが、軽ワゴンと同等の空間を持たせています。
当時の軽自動車は生活感のあるモデルがほとんどでしたが、ハスラーはその大きめなサイズと斬新なスタイルで、軽自動車としては異例といえるほどの注目を集めました。
【2代目:2020~】
誕生から約6年後の2020年1月、ハスラーは初のフルモデルチェンジをしました。こちらのモデルは「もっと遊べる!もっとワクワク‼もっとアクティブな軽クロスオーバー」をコンセプトに開発されました。
ボディサイズにほとんど違いはありませんが、高さが数cm延長されています。外観でいうと、初代はやや丸みを帯びたスタイルであったのに対して2代目は丸みがなくなったスクエアなスタイルに生まれ変わりました。
丸みがなくなったフォルムになった分、室内のサイズは初代に比べて2代目の方が若干広くなっています。
以下が初代ハスラーと2代目ハスラーを比較した表になります。
【歴代ハスラーのサイズ比較】
初代 | 2代目 | |
全高 | 1,665mm | 1,680mm |
全長 | 3,395mm | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm | 1,475mm |
ホイールベース | 2,425mm | 2,460mm |
室内長 | 2,160mm | 2,215mm |
室内幅 | 1,295mm | 1,330mm |
室内高 | 1,250mm | 1,270mm |
タイヤサイズ | 165/60R15 | 165/60R15 |
排気量 | 658cc | 658cc |
車両重量 | 750~860kg | 810~880kg |
エンジンタイプ | R06A型 658cc 直3 DOHC 吸排気VVT
R06A型 658cc 直3 DOHC 吸気VVT ICターボ |
R06D型 657cc 直3 DOHC 吸排気VVT
R06A型 658cc 直3 DOHC 吸気VVT ICターボ |
既述の通り初代と2代目でサイズに目立った変化はなく、フォルムの変化により室内サイズが2代目では全体的に微増しています。軽自動車としては過去に例をみないほどの室内の広さとなっており、重量もあがったのにも関わらず、排気量に変化がなく環境にも優しいつくりになっています。
ハスラーはどんな人におすすめ?
ハスラーはクロスオーバーSUVというコンセプトで、アウトドアやスポーツなどのレジャーに最適な車です。車体カラーの豊富さやフォルムの可愛さは幅広い世代から愛されていますが、特におすすめしたいのはどのような方か紹介します。
上記の項目に当てはまる方は、ぜひ店舗に足を運んでお話からでも聞いてみてください。
ハスラーの口コミ・評判
幅広い世代から人気を集めているハスラーですが、その声をもっと詳しく分析してハスラーのサイズに関する評判を口コミをまとめました。
よかった点については、車高の高さを評価している方が多い印象を受けました。運転時の心地よさや視界の見晴らしの重要性が感じ取れます。また、小回りがきくという意見も多く、規格目いっぱいに作られたハスラーですが、運転に自信のない方でも快適にドライブを楽しむことができます。
一方で気になった点に関しては、タイヤのサイズについて疑問の声を挙げている方が何人かいました。タイヤの種類の希少さやエンジンとの釣り合わなさが運転時や乗車時の乗り心地に影響があるとのことです。
まとめ:購入前に知りたいハスラーのサイズ
ハスラーのサイズについて他車と比べながら解説しました。
車体サイズは軽自動車の規格ギリギリに作られていますが、小回りがきくので運転に不安を抱える方にも不安を感じさせないでしょう。室内空間は広く設計されており、その空間を最大限活かした収納やシートアレンジができることがハスラーの魅力ポイントです。
自分の性格やライフスタイルと照らし合わせながら、上記のおすすめな人に該当する方もしない方もぜひ一度ハスラーを試乗してみてはいかがでしょうか。
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