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ハスラーの燃費情報を徹底まとめ!カタログ燃費・実燃費も紹介

ハスラーはスズキが発売する軽自動車で、度々CMが流れているためご存知の方も多いのではないでしょうか。ハスラーを含め軽自動車は、ボディの大きさなどから普通車よりも燃費が良いとされていますが、車種や天候、運転の仕方により燃費は大きく変動します。

したがって、車を購入する際は国が定めた検査で出された「カタログ燃費」と、実際に走行して得た「実燃費」を確認することが重要です。ここでは、ハスラーの燃費について紹介と考察をしていきます。

目次

ハスラーの燃費システム

フルモデルチェンジした現行型にはマイルドハイブリッドシステムが採用されました。このシステムにより燃費性能が向上し、より低燃費な走行が可能になりました。。

マイルドハイブリッドシステムでは、発電効率に優れたISG(モーター機能付発電機)を利用しています。この発電機で減速時のエネルギーを利用して発電し、アイドリングストップ車専用鉛バッテリーと専用リチウムイオンバッテリーに充電するシステムです。

充電して貯めた電力を使い、加速時にはモーターでエンジンをアシストすることも可能です。このハイブリッドシステムでさらなる燃費の向上に貢献したといえるでしょう。

この他にも運転状況や場所に応じて使い分けができるモードによっても燃費が大きく変化します。詳しくは以降で述べていきます。

カタログ燃費と実燃費とは

冒頭から度々口にしている「カタログ燃費」と「実燃費」というワードがあります。いったいこの二つの言葉にはどのような意味があるのでしょうか。燃費調査の前にまずはこの二つの用語について解説をしていきます。

カタログ燃費とは

カタログ燃費とはディーラー等に置いてあるカタログに記載のある燃費のことです。カタログ燃費は一定条件下で公平に計測することを条件としていて、試験室内でクルマを固定して測っています。

このような条件下でJC08モード(走行パターン)に沿って走行し計測した燃費です。上下がなくカーブもない道を走るときの燃費がカタログ燃費に近いと考えるのが良いでしょう。ただ、このような環境はほとんどなく、実際には実燃費を見たほうが、より現実的な値を確認することができます。

実燃費とは

実燃費とは、実際に走行することで得られた燃費のことです。道路の上下やカーブの様子、ブレーキの踏み方など、あらゆる要素によって変化します。したがって、実燃費はカタログ燃費よりも小さい数字になりがちです。

ハスラーのカタログ燃費

前述したように、ハスラーには4つのモードがあり、それぞれWLTCモード・市街地モード・郊外モード・高速道路モードと言います。

WLTCモードは市街地・郊外・高速道路モードを平均的な使用時間配分で構成したモードであり、何かに特化しているわけではなく、平均的な走りをするイメージのモードです。市街地モードは信号や渋滞を受けることを想定したモードで、郊外モードは信号や渋滞の影響を受けにくいことを想定したモードです。また、高速道路モードはその名の通り、高速道路を想定したモードです。

いかなる車でも、道路状況や天候に燃費は左右されますが、ハスラーはモードを使い分けることで、燃費を適正に抑えやすいというメリットがあります。少しでも燃費を良くするためにも、各モードの燃費性能を細かく見ていきましょう。

2WD 4WD 2WDターボ 4WDターボ
WLTCモード 25.0km/L 23.4km/L 22.6km/L 20.8km/L
市街地モード 22.9km/L 22.1km/L 19.7km/L 18.5km/L
郊外モード 26.4km/L 24.1km/L 24.4km/L 22.3km/L
高速道路モード 25.1km/L 23.5km/L 23.0km/L 21.0km/L

上のグラフを見ると、2WDが一番燃費がよく、それに比べるとターボや4WDは燃費性能が劣ってしまいます。それでも郊外モードや高速道路モードの燃費の伸びはターボの方が大きいです。

それぞれの場面に合わせたモードで、適切な乗り方をするようにしましょう。

ハスラーの実燃費

カタログ燃費ではまずまずの燃費性能を見せるハスラーですが、実際に運転する際の燃費はどのようになっているのでしょうか。カタログ燃費と実燃費では数値が異なります。これはどの車にも言えることですが、燃費は道路状況や天候などに左右されるものであり、実燃費はカタログ燃費に及ばないのがほとんどです。

ここからは、ハスラーの実燃費を細かく見ていきましょう。

今回はMR31S(ガソリン車)とMR92S(ハイブリッド)の燃費レビューを確認したところ以下のような数字が得られました。まずはMR31S(MT660cc)の2WD・4WD及びそのターボバージョンのデータを下記に示します。

2WD 4WD 2WDターボ 4WDターボ
データ① 21.33km/L 22.09km/L 16.29km/L 15.74km/L
データ② 20.03km/L 19.51km/L
データ③ 17.90km/L 14.69km/L
データ④ 15.46km/L

ハスラーの実燃費は2WDでは20km前後、4WDでは18〜19kmといったところになります。ターボは例が少なく実証は難しいので省きますが、カタログ燃費-4〜5kmが目安となりそうです。

トルクが4000rpmを上回ると燃費が悪くなるそうで、実際の燃費数値がカタログ燃費に近い方は、一人で乗ることが多く、上り下りの少ない道路を運転する方やエアコンを使わない方が多いのではないかと考えられます。逆に家族や連れと乗る場合はカタログ燃費-4〜5kmになると考えられます。

レギュラーとハイオクでの実燃費の違いを、エアコンフル稼働状態で遠出という条件のもとで検証した方もいるようです。結果はレギュラーが25〜26km/L、ハイオクが28km/Lだったようです。

2022年4月9日時点での東京都のレギュラーガソリンの価格が168円/L、ハイオクガソリンの価格が178円/Lのようなので、これを基に計算してみます。100km先の場所に行くとして、レギュラーガソリンですと25km×4Lで672円がガソリン代となります。

一方、ハイオクガソリンですと、28km×3.57Lで635円がガソリン代となります。ハイオクガソリンのほうが若干安いですが、誤差の範囲内の数字だといえるでしょう。レギュラーとハイオクではあまり価格面での差はありませんでしたが、ガソリンの補給回数を減らしたいという方はハイオクガソリンのほうがいいのではないでしょうか。

次にMR92S(660㏄CVT)の2WD・4WDのデータを見ていきます。

2WD 4WD 2WDターボ 4WDターボ
データ① 18.45km/L 18.70km/L 19.40km/L 15.96km/L
データ② 19.37km/L 13.83km/L 17.70km/L 15.80km/L

ハイブリッドの方はデータが少なかったため、完全な分析ができませんが、2WDか4WDかで燃費性能の差が大きく出そうです。一般にハイブリッド車のほうがガソリン車よりも燃費がいいとされているので、同じ条件のもと走行するとMR92Sのほうが燃費性能はいいといえるでしょう。

「ハスラーは燃費が悪い」という一部の声

ここまでハスラーの燃費について調査をし、実際に燃費は悪くはなさそうという結論にたどり着きそうですが、一部のハスラーオーナーからは「ガソリンの補給回数が多くて燃費が悪い!」という声も上がっています。

実はこれはハスラーの燃料タンクの容量に起因する主張です。軽自動車でも30〜40Lの容量を持つ車が多いですが、ハスラーの燃料タンクは27Lしかありません。すると他の軽自動車よりも給油回数が増えてしまうのは必然的であり、その結果燃費が悪いと勘違いしてしまうオーナーが多いようです。給油回数を減らしたいのであれば、ハイオクガソリンを給油することもひとつの手です。

結論、ハスラーは燃費が悪いというわけではなく、燃料タンクがあまり大きくなく、それによって燃費が悪いと勘違いするオーナーがいるということになります。

ハスラーの燃費を向上させるには?

ここまでハスラーの燃費に関して調査をしてきましたが、実際に乗車する場合は何に気を付ければ燃費を向上させられるのでしょうか。どうせ車に乗るのであれば燃費効率よく車に乗れた方がいいと思います。低燃費な走行として挙げられるものとして、以下のようなものがあります。

発進時にアクセルを踏み過ぎない
走行時のスピードに気を付ける
エンジンブレーキを使う
エアコンをなるべく使わない

以上のような乗り方を意識して、環境と財布に優しい運転を心がけてみてください。

➀発進時にアクセルを踏み過ぎない

e燃費でねばさんが記載しておりましたが、急発進によりトルク数が4000rpmを上回ると燃費が悪化する傾向があります。アクセルを踏み過ぎずに、適度に踏み込み発進することで燃費の悪化を避けられます。

➁走行時のスピードに気を付ける

走行時にも意識できることがあります。それはなるべく同じスピードで走るということです。速度の上下が激しいときよりも、一定の速度で移動したほうがガソリンの補給はしないですみます。

③エンジンブレーキを使う

これは特にMT(ミッション)車に言えることですが、エンジンブレーキを適度に使うことで、ブレーキの頻度を減らし、燃費を向上させることができます。

④エアコンをなるべく使わない

エアコン使用の有無で燃費が大きく変わります。エアコンをつけずに運転をすると、燃費の向上につながります。

ハスラーとは

画像引用元:スズキ公式ホームページ

SUVの性質を持ちながら、決して燃費の悪い部類とはいえないハスラーですが、そのほかにも愛されるべき魅力を多く備えています。そこで、ここからはそんなハスラーの人気の秘訣を調査していきたいと思います。

ハスラーは2014年に初代が発売されました。今ではフルモデルチェンジとマイナーチェンジを経て2代目が販売されています。軽でありながらも室内の広さにはかなりゆとりがあるため、多くの荷物を入れたり、旅行先での車中泊などにも使いやすい車であると言えます。

ハスラーは実際にスズキのホームページでも、車内の広さが特徴として紹介されています。また、セーフティシステム付きなので、若者だけでなく年寄の方も乗りやすい車だといえるのではないでしょうか。

ハスラーってどんな車?

実際、ハスラーの車としての魅力はどのようなところにあるのでしょうか。SUVの性質を持ちながら、燃費性能にもこだわっていることは本記事の序盤で述べましたので、ここからは他の特徴について紹介していきます。

高い燃費性能を実現するR06D型エンジン(HYBRID X、HYBRID G)

ハスラーには様々な熱効率向上技術を採用したR06D型エンジンが搭載されました。エネルギーを無駄なく引き出すことで、日常使いから高速道路まで幅広い速度域で高い燃費性能とスムーズな走りを実現しています。

スムーズな走りを生み出すCVT

低速から中速域ではショックの少ないスムーズな加速を実現しました。高速域では回転数を抑え、燃費の向上に貢献します。

軽量化と高剛性を追求したプラットフォーム

 

アンダーボディー構造は、屈曲した骨格を滑らかにつなぎ、合理的でシンプルな形状に。サスペンション部品を骨格の一部として利用するとともに、骨格同士が結合する強い部分を部品の固定に利用するなど、補強部品を減らしながら基本性能の向上と軽量化を両立しています。

そのほかにも、減速途中からエンジンを止めてガソリンを節約したり、アイドリングストップ中も冷たい風をキープするなど、快適に走行するための工夫が多くなされています。

快適な走りを実現するための構造

環状骨格構造を形成し、ボディー全体の剛性を向上させました。さらに構造用接着剤を採用し、ボディー全体の連続性を強化しています。高い操縦安定性と乗り心地を実現したのです。

小回りがきくから細い道もスイスイ

ハスラーは軽自動車であるため、小回りもききます。最小回転半径とは、旋回するときの一番外側のタイヤが描く円の半径のことです。最小回転半径は5.0m以下だとかなりいいとされていますが、ハスラーはそれを大きく下回る4.6mとなっています。

これらの特徴を見ると、ハスラーは軽で小回りも利き、燃費性能と機能の高さから独り身から家族連れまで対応できる車という印象を受けるでしょう。走行状況別にモードを切り替えることで、燃費性能がアップする点もお財布にやさしそうです。

まとめ

ハスラーの燃費についていかがでしたでしょうか。

今回はスズキのハスラーに関して、ガソリン車とハイブリッド車との燃費を比較し、調査をしました。ハスラー自体はSUVの性質を持ちながら、燃費の良い車の部類に入りますが、結局運転者に応じてブレ幅も大きいです。燃費良く走行したいのであれば以下のような走行を心がけると良いでしょう。

発進時にアクセルを踏み過ぎない
走行時のスピードに気を付ける
エンジンブレーキを使う
エアコンをなるべく使わない

ハスラーの燃費は悪くないのですが、燃料タンクがあまり大きくないため、燃費の悪い走行をしていると何度も給油をする羽目になってしまいますので、注意してください。

燃費が気になる方は一度ハスラーに乗ってみてはいかがでしょうか。実際に乗ることでしか分からないこともあります。一度乗ったらハスラーの良さは体の感覚として残っていくでしょう。

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