皆さんもテレビのCMで、「遊べる軽」というキャッチフレーズを聞いたことはないでしょうか。その聞きなれたキャッチフレーズはハスラーのものです。スズキが製造するハスラーは、2014年に初代が発売されてから現在まで、大ヒットの軽自動車となっています。
「遊べる軽」と謳う通り、家族でのお出かけやアウトドアでの使用に適した内装の造りとなっています。また、グレードも数種類あり、それぞれのライフスタイルに合わせて購入することができます。
2020年にMR52S/MR92Sに最新のモデルチェンジをしていて、更に良くなったとのことです。
軽自動車の中でもトップクラスに燃費も良く、力強さもあるハスラー。では、車を選ぶうえで重要視される項目の一つである、「乗り心地」はどうなのでしょうか。
短距離と長距離、それぞれ運転される方にも分かるようにご説明いたします。ハスラーの乗り心地について気になっているという方はぜひ参考にしてみてください。
ハスラーの運転しやすさ
2014年にハスラーは初代が販売され、そこからモデルチェンジをしてきました。ハスラーは初代の発売から、運転しやすさや走行性能への評判は高い車でした。
では、2020年のフルモデルチェンジ後は、どのように変化したのでしょうか。まずはハスラーの運転のしやすさから見ていきたいと思います。
新型に搭載されたエンジン
新型ハスラーには、新たに開発されたエンジンが搭載されました。「R06D」というエンジンで、安定していてスムーズな運転ができます。
また、走行中のステアリングのフィールはちょうどいい重さで、ふらふらしたり、ガタガタすることもなく、しっかりと安定しています。
走行中のストップアンドゴー
走行中に信号待ちなどでブレーキを踏むこともありますが、ブレーキからアクセルへの切り替えはどうなのでしょうか。
ハスラー運転経験者の口コミによると、ブレーキとアクセルのメリハリがあり、走り出しの力強さもあるようです。そのため、運転するのが楽しくなり、ついつい遠出をしたり、ドライブに頻繁に行ってしまうそうです。
また、ちょっとした上り坂でも、力強さを遺憾なく発揮し、楽に上っていくそうです。軽自動車といえば、荷物を多く積んだり、数人が搭乗すると坂を上るのがきつく感じてしまいますが、ハスラーはそんなことはありません。軽自動車でも一般車両と変わらない力強さを発揮するのが、ハスラーです。
ハスラーの乗り心地
ハスラーは軽自動車のため、単身者や夫婦のみで生活されている方、または子供の数が少ない家族の方々が購入することが多いのではないでしょうか。そのため、夫婦や友人とアウトドアで活動する際や近場での子どもの送り向かい、家族での遠方でのお出かけなど、使用用途は多岐にわたるでしょう。
それでは、それぞれの用途のハスラーの乗り心地はどうなのでしょうか。以下の3項目に分けて評判などを鑑みてお伝えしていきます。
- 短距離
- 長距離
- 地面が整備されていない道
それでは、見ていきましょう。
短距離
子どもの送り迎えやちょっとした買い物に自動車を使用される方は多いのではないでしょうか。そのような短距離でのハスラーの乗り心地は当然気になるところだと思います。
結論、ハスラーは短距離の走行でも快適さを発揮する様です。元々は「遊べる軽」として発売されましたが、軽自動車としての手軽さや小回りの効き目はそのまま残しているので、日常生活でも便利に利用できます。
長距離
車を所有していると、友人や恋人と遠距離のドライブにも行きたいと思うのではないでしょうか。では実際、ハスラーは長距離のドライブには向いているのでしょうか。
こちらも軽とは思えない力強さで走行するため、長距離ドライブでも苦にならない方が多いようです。
また、ハスラーは軽自動車なので、軽自動車ならではの燃費の良さを発揮します。先述した新型のエンジンは軽自動車に搭載されているエンジンの中ではトップクラスであり、燃費を最小限に抑えることができます。
そのため、軽自動車でありながらもハスラーは長距離運転に向いていると言えるのでは無いのでしょうか。
また、意外と乗り心地に影響する機能として挙げられていたのが、「シートヒーター機能」です。寒さが厳しいところや腰痛持ちの方には、非常に嬉しい機能となっています。腰痛持ちの方や、ギックリ腰を発症したことのある方には特にうれしい機能なのではないでしょうか。
長時間運転すると、同じ姿勢でいるため、車から降りた際にギックリ腰を発症してしまう可能性が高くなります。そのため、このシートヒーター機能を使い、腰を温めることで、腰痛の対策となり、より乗り心地もよくなるでしょう。
地面が整備されていない道
ハスラーのキャッチフレーズは、「遊べる軽」です。ハスラーに乗って、家族や友人とキャンプやBBQに行く際は、荒れた路面でも走らなくなるでしょう。ただ、軽自動車は、「車体が軽く走行する際に不安定になるのではないか」と購入の際に悩まれるかと思います。
しかし、ハスラーには4WDの駆動方式も搭載されており、泥や水たまりなど滑りやすい路面でも最大限の駆動力を発揮します。
また、タイヤにもハスラーならではの工夫が施されています。通常の軽自動車よりも、大きいタイヤを採用することで、どんな路面でも安定した走行を実現しました。
軽自動車のようなタイヤを使用していると、どうしても整備されていない道路や砂の道路では、タイヤの稼働も悪くなり、それに伴って燃費も悪くなります。そのため、一般の軽自動車よりも大きいタイヤを採用して、タイヤの稼働を良くするだけではなく、燃費まで良くしました。
「遊べる軽」と謳うだけあって、一般道はもちろん、どんな場所でも安定した走りを見せるハスラーは、普通の軽自動車とは一味違う走りと乗り心地を見せてくれることでしょう。
ハスラーの乗り心地がもし悪ければ
これまではハスラーの良い乗り心地を紹介してきましたが、乗り心地があまり好きではないという方も一定数いらっしゃいます。
どのような点で乗り心地が悪いと感じるのか、実際にある口コミを利用しながらお話します。また、その解決方法も一緒に紹介するので、同じような悩みを持っている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
突き上げ感がある
突き上げ感とは、道路の凹凸がある場所を通過する際に、もろにお尻に衝撃が来る感じがするということです。口コミでは、エンジン性能は十分だと感じているものの後部座席の突き上げ感が気になるという声がありました。
このように突き上げ感のある原因として、2つあります。
原因①タイヤの空気圧が高い
原因の1つ目は、「タイヤの空気圧が高い」ことが原因です。
少しでも燃費を良くしようと、ハスラーのタイヤは空気圧が高いエコタイヤを用いており、また最大限まで空気を入れています。タイヤの空気圧を最大限まで入れることで、走行中にタイヤが良く回り、効率よく前に進むため、結果的に燃費が良くなるのです。
しかし、空気圧がパンパンなので、その分上下に揺れてしまうのです。その結果として、突き上げ感を感じてしまうのでしょう。
原因②他の軽自動車と比べてタイヤが大きい
原因の2つ目は、「他の軽自動車と比べてタイヤが大きい」ことです。
先述したように、ハスラーは他の軽自動車と比べて大きめのタイヤを利用しています。しかし、ハスラーも軽自動車なので、そのタイヤがミスマッチと感じる方もいるようです。その結果として、突き上げ感を感じてしまうのではないでしょうか。
この2つの原因が下からの突き上げ感を引き出しています。
突き上げ感の解決策
この突き上げ感の解決方法として、1つ目は「空気圧を変更する」ことです。他の自動車と比べて空気圧が高いため、路面によって空気圧を変更する方もいます。
タイヤの回転数は悪くなり、燃費も少し落ちますが、下からの突き上げ感はだいぶ緩和されるでしょう。お金を掛けずに、すぐに対処できる方法としては最も良い方法です
タイヤの空気圧はガソリンスタンドで測ることができるため、どうしても突き上げ感が気になるという方ははガソリンスタンドで空気圧を変更することをオススメします。
解決方法の2つ目は、「タイヤの大きさを変える」ことです。ハスラーのタイヤの大きさは15インチです。他の軽自動車は、13もしくは14インチであるためハスラーのタイヤサイズは他の軽自動車と比べて1〜2インチ大きいサイズになります。
では、タイヤの大きさを大きくすれば良いのか、それとも小さくすればよいのか、どちらでしょうか。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、下記の表をご覧ください。
インチアップ | インチダウン | |
メリット | 見た目がかっこよくなる | 路面への接着率が高くなり、滑りづらい |
タイヤの回転数があり、燃費が良くなる | タイヤ含めた車の重さが軽くなるので、燃費が良くなる | |
グリップ性能が向上し、曲がる際の安定性が良くなる | タイヤを小さくすればするほど、タイヤ代が安くなる | |
ステアリング、ハンドルが軽くなる | ||
乗り心地が柔らかくなる | ||
デメリット | 下からの突き上げ感が大きくなり、乗り心地が悪くなる | 見た目がかっこ悪い |
タイヤを大きくすると、重量が重くなるので燃費が悪くなる | 曲がる際の安定性が悪くなる | |
ステアリング、ハンドルが重くなる | タイヤと地面の接地面積が減るので、ブレーキ性能が悪くなる |
表を見ると、メリットもあれば、デメリットもあります。
ただし、乗り心地という視点で考えると、突き上げ感をなくすためにはサイズダウンをするといいでしょう。実際に、ハスラーのユーザーはタイヤのサイズダウンを選ぶ方の方が多いようです。
しかし、見た目や燃費の面を考えると、インチアップがオススメです。特にキャンプ場や山や川などのアウトドアによくお出かけになる方は、タイヤが小さいとなかなか前に進みません。
ハスラーのタイヤ選びをする際に、何を優先的に運転するのかで考えてみましょう。
横風の影響を受けやすい
ハスラーは、キャンプなどで使用されることを前提に製造されているため、車内泊ができるような構造になっています。そのため、車内空間の高さを確保できるように車高が高く設計されています。
しかし、車高の高さが高いと全面的に風が当たりやすくなってしまいます。そのため、高速道路や橋の上など、風が強く吹きやすい場面では、影響がもろに出てしまうようです。左右に揺れ、運転がしにくくなります。
ハスラーは軽自動車なので、どうしても風の影響を受けてしまいやすくなるため、初めて車を購入する方や運転に慣れていない方は不向きかもしれません。
サスペンションが独立していない
サスペンションとは、車の下にあり車とタイヤを繋いでいる部分です。サスペンションの役割は、「地面からの衝撃を和らげること」と「乗り心地、走行性能の向上」です。
サスペンションは2種類あり、それぞれメリット・デメリットがあります。
【独立懸架式(インディペンデントサスペンション)】
メリット | デメリット |
アライメント設定の自由度が大きいので操縦安定性をチューニングし易い | 部品点数が多いのでコストが高い。 |
防振方法にも自由度があるので騒音や振動の防止に有利。 | 構造が複雑で整備にも時間が掛かる。 |
リンクなどのバネ下重量が軽いので乗り心地が良い。 | 大きなスペースが必要。 |
【車軸懸架式(リジッドアクスルサスペンション)】
独立架け橋式とは、左右のホイールが独立して動くサスペンションのことです。また、車軸懸架式は、左右のホイールが連結していているサスペンションのことで、左右のホイールが相互作用しています。
ハスラーは、車軸懸架式を採用しています。左右が独立しておらず、両方の振動が伝わってしまいます。軽自動車のほとんどは車軸懸架式を用いて製造されています。
サスペンションの繋がりが甘いので、それが原因で余計に振動が伝わってしまいます。しっかりとサスペンションを締めることで、乗り心地の悪さを解決することができます。
ショックアブソーバーとスプリングを取り付けることで、乗り心地が良くなるでしょう。また、コーナリングが安定したり、燃費が良くなるというメリットもあります。
自分でも取り付けることはできるみたいですが、自信が無い方は専門家やガソリンスタンドの方に相談してください。
視界が悪い
ハスラーに乗っている方の口コミを見ると、「他の車と比べて視界が悪い」という声もあります。
ハスラーはルーフが長く垂直に近い構造になっています。その構造がゆえに、信号待ちの際に信号が見えづらいようです。また、駐車の際などにバックをするが、電信柱や障害物が見えにくいとの口コミもあります。特に座高が高い方は見えにくい傾向があります。
対策方法は、「自分で気を付ける」ということ以外ありません。試乗の際に見づらいことを確認すれば、購入した後に後悔することもありません。乗り心地だけでなく、運転しやすさなどもしっかりと確認するようにしましょう。
まとめ
「遊べる軽」として新しい軽自動車の販売方法を見出しているハスラー。タイヤやエンジンにも工夫が施されており、他の軽自動車とは一味違います。
本記事ではハスラーの乗り心地について解説してきました。ハスラーの乗り心地は以下のようになっているようです。
【乗り心地】
短距離 | 快適な乗り心地 |
長距離 | 力強く苦にならない |
地面が整備されていない道 | 安定した走行をする |
ハスラーの乗り心地は人それぞれ感じ方が違うと思いますが、気になる方は試乗をしてみてください。
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