ハスラーはスズキの軽自動車であり、独身からファミリー層、年寄世代まで乗りやすいと人気を集めている車種です。軽自動車でありながらも抜群の収納力と燃費を兼ね備えるハスラーが気になっている方もいるのではないでしょうか。
しかし、車を購入する際は車の特徴を確認してから購入するという方も多いのではないでしょうか。その中の特徴として意外と見落とされがちなのがタイヤです。車はタイヤで走るのにも関わらず、「どのタイヤでも変わらないのではないか」と考えている方も多いかもしれません。
そこで、本記事では見落とされがちなハスラーのタイヤのサイズについて解説していきます。ハスラーを購入しようと考えている方はもちろん、タイヤの交換の目安など、「今までタイヤに興味がなかったから少し気になる」という方にとっても有益な記事になるかと思います。ぜひ最後まで読み進めてみてください。
タイヤ交換の目安
ハスラーだけでなく、全車種に言えることですが、タイヤ交換の時期の目安を確認していきましょう。タイヤ交換をせずに使っていると、事故の可能性も上がってしまい、非常に危険です。こまめに確認するようにしましょう。
タイヤの残り溝の50%程度になった時がタイヤの性能を発揮できる寿命であり、交換時期の目安になります。残り溝が4mmで取り替えるべきだということも聞くことがありますが、あくまで平均です。タイヤの種類や扁平率によって多少異なるため、4mmにこだわらずトレッド部分が50%ほど摩耗したら交換を検討しましょう。
溝がしっかりと残っていても、トレッド部にひび割れがあったり、偏った摩耗が見られたりする場合は、安全面から速やかなタイヤの交換が必要です。偏摩耗はタイヤが地面と接する面積が減り、ブレーキ性能などを正しく発揮できなくなってしまいます。
また、ひび割れはタイヤのゴムが劣化したり内部のワイヤーが切れていたりする可能性があるので、バースト事故などの原因ともなります。
ひび割れがタイヤ内部のコードに達しない限り、安全上の問題は無く、継続使用は可能です。しかし、ひび割れがタイヤ内部のコードに達している場合は、交換が必要です。
夏タイヤとスタッドレスとで見方が変わりますが、ふたつに共通していえる交換時期の目安です。走行前に点検をする方は多くないと思いますが、タイヤを見る癖をつけておかねば気が付きにくいかとおもいます。タイヤだけでも点検するようにしましょう。
タイヤサイズの見方とは?
ここからはタイヤのサイズの見方を確認していきましょう。「車のタイヤのサイズなんてあるの」と思った方もいるかと思いますが、タイヤにもサイズというものがあります。普段気にしないと分からないことで、間違えて違うサイズのタイヤを買ってしまったということにもなりかねないので、見ていきましょう。
タイヤを購入する際は「195/65R15」といったように、英数字の羅列を見ることになると思いますが、この英数字には一つ一つ意味があります。今例に挙げた195/65R15ですと、タイヤの断面幅が195㎜、偏平率といってタイヤの高さ÷タイヤの断面幅×100%で計算した数値が65%、ラジアル構造のリム径が15インチのタイヤということになります。
偏平率
偏平率がよくわからないという方も多いと思うので、軽く解説します。偏平率とは先程説明した通り「タイヤの高さ÷タイヤの断面幅×100%で計算した数値」のことであり、だいたい30%〜80%のものが多いです。
ホイール部分からはみ出して見えるゴムの箇所をサイドウォールと呼びますが、偏平率が高いほどサイドウォール部分に厚みがあり、逆に低いほど薄くなります。偏平率が高いタイヤほどタイヤの横幅が薄くなり、逆に偏平率が低くなるほどタイヤの横幅が厚くなります。
高偏平なタイヤは、タイヤ部分が厚くなっていますので、路面からの衝撃をしっかりと和らげることができます。その結果行扁平のタイヤのほうが乗り心地が良いと感じやすいでしょう。
また、高偏平なタイヤほど接地幅が狭くなります。そのため、地面のタイヤに対する抵抗が小さくなり燃費も向上するため、ガソリン代の節約にもつながります。しかし、ハンドリング性能は低扁平の車と比べると少し扱いづらくなってしまうこともあります。
低偏平タイヤはロープロファイルタイヤと呼ばれることもあります。偏平率が低いタイヤほどサイドウォールの高さが低くなり、接地幅が広がります。接地幅が広がることで燃費は落ちてしまいますが、ハンドリングの応答性が高くなるため、スポーツ走行を重視する車両には低偏平タイヤが装着されていることが多いです。
また、路面の抵抗も大きくなってしまうので、乗り心地は行扁平のタイヤと比べると劣ってしまうでしょう。
日常使いの車であれば高偏平タイヤのほうがメリットは大きいです。
タイヤの構造
続いて、タイヤの構造についても解説していきます。タイヤの構造にはラジアル構造と、バイアス構造の2種類が存在します。基本的に軽自動車のタイヤにはラジアル構造が使われていて、ハスラーも純正のタイヤはラジアル構造です。
ラジアル構造の特徴は以下の通りです。
操縦性・安定性に優れる
燃費性能や耐摩耗性が高い
高速での乗り心地が良い
スリップが少なく、牽引力が大きい
バイアス構造の特徴は以下の通りです。
高荷重に対する耐性が高い
低速走行時の乗り心地がよい
軽自動車用のタイヤであれば基本的にラジアル構造になっていると思いますので、構造に関してはそこまで考えなくて良さそうです。
ハスラーのタイヤサイズは?
ここからは、気になるハスラーのタイヤサイズですが、ハスラーは全グレードで同じタイヤのサイズです。ハスラーの純正タイヤサイズは「165/60R15」です。先ほどの解説に合わせて見ていくと、タイヤの断面幅が165㎜であり、偏平率60%、ラジアル構造のリム径が15インチのタイヤということになります。偏平率が高めというところから安定感と燃費の良さが来ているかもしれませんね。
軽自動車の一般的なタイヤサイズは13〜14インチのため、ハスラーのタイヤサイズは軽自動車としては珍しいです。ということは、ハスラーのタイヤは需要が少ないがために、高価になりがちということです。
実際に軽自動車としては珍しいサイズ故に、SNSでもハスラーのタイヤの価格が高いという投稿を何件か見つけることできます。
タイヤのインチダウンをする
「タイヤが高いから、ハスラーを買うのはためらってしまう」という方もいるかもしれません。しかし、タイヤのサイズをインチダウンすることで、その価格を下げることもできるので、安心です。
純正の15インチのタイヤではタイヤのみで1本6000円前後し、4本だと24000円かかります。ホイールのセットにするとなると、1本7000〜8000円で最低でも28000円はかかるでしょう。
ただし、タイヤは必ず純正のものをつけないといけないというわけではありません。インチダウンといって、タイヤのサイズを1インチ下げることも可能です。15インチタイヤと比べ14インチタイヤは需要も高く、流通量も多いので、比較的安価で入手できるでしょう。
タイヤのサイズを1つ下のタント(155/65R14)にすることも可能です。155/65R14だとホイール付きでも一本3500円ほどで購入ができ、ホイール付き4本セットでも15000円程度まで価格を抑えることができるでしょう。
ハスラー純正のものからインチダウンをすることで、タイヤの価格を半額近くにまで抑えることができそうです。しかし、「サイズの違うタイヤを付けても大丈夫なのか」と不安に思う方もいるのではないでしょうか。ここからは、インチダウンによって生じる問題やメリットを紹介していきたいと思います。
インチダウンしても問題はないの?
インチダウンとはタイヤのホイールサイズを下げる事を指します。インチダウンをする際はタイヤの外径を買えない変えないようにするのが原則です。タイヤの外径を変えてしまうと、車体にタイヤが干渉してしまったり、スピードメーターに狂いが生じてしまうこともあります。
また、外径を変えることで法令にも触れる場合もあるので、外径は変えずにインチダウンを行いましょう。車種ごとにインチダウンの幅も異なるので、インチダウンを考える際は専門家に相談することがおすすめです。
では実際に、ハスラーに155/65R14のタイヤを装備しても大丈夫なのでしょうか。結論、大丈夫といえるでしょう。このタイヤですと法令で定められている範囲で、問題もせいぜい誤差程度しかでないので、車検は通りますし、点検も問題はないでしょう。
ただし、インチダウンをするとスピードメーターに若干の誤差がでるため、自動ブレーキ装置の精度が悪くなることもあるかもしれません。自動ブレーキ装置を正確にしておきたいならば、純正タイヤのほうがいいかもしれません。
インチダウンのメリット
それではインチダウンをすることでどのようなメリットがあるのでしょうか。インチダウンをすると以下のようなメリットがあります。
偏平率が上がって乗り心地が良くなる
コストダウンができる
雪道や荒れた道での安定感が増す
燃費が向上する
タイヤの選択肢が増える
それでは各項目ついて、見ていきましょう。
偏平率が上がって乗り心地が良くなる
インチダウンをすることで、タイヤの偏平率は上がります。偏平率が上がるということは、タイヤにおけるゴム部分の比率が増え、タイヤに入る空気量が増えるということです。空気量が増えることで、タイヤのクッション性や吸収力が良くなり乗り心地の良さに繋がっていくでしょう。
コストダウンができる
先述したように、需要のある型にすることで、そのタイヤの流通量が増えるため、コストダウンが出来るという側面もあります。さらに、タイヤのリム径が下がるほど、価格は安くなる傾向にあるので、インチダウンをすることがコストダウンにつながるケースが多いです。
雪道や荒れた道での安定感が増す
インチダウンをする方はスタッドレスタイヤのみ実行しているケースが多いかと思います。通常は純正サイズ、冬はインチダウンされる方は結構多くいるようです。サマータイヤは純正で、スタッドレスタイヤのみインチダウンしているという方を周りで見ることも少なくないのではないでしょうか。
このように、スタッドレスタイヤのみインチダウンする理由として、濡れた道や雪道でも滑りにくくなるという点があげられます。インチダウンをすることによって、タイヤの幅が狭くなり、タイヤの接地面積が減ります。接地面積が減ると、車の重さが一点に集中するため、タイヤの溝が水を掻き出す力も強くなり、雪や水に対して滑りにくくなります。
燃費が向上する
インチダウンすることによって、ホイールサイズが小さくなり軽量化することができます。それにより、ブレーキや加速性能が向上し、燃費の向上につながります。軽量化のほかにもインチダウンによって安定した走行が可能になるので、その点も燃費の向上につながっているといえるでしょう。
タイヤの選択肢が増える
ハスラーのように純正タイヤが需要の少ないタイヤを扱っているタイヤメーカーがあまり多くないため、スタッドレスの購入の際に限られたメーカーしか選べません。しかし、流通量の多いサイズにインチダウンすることで、幅広いメーカーのスタッドレスの購入が可能になり、価格や性能を多くの種類から選べるようになります。
インチダウンのデメリット
次にインチダウンをすることによるデメリットです。インチダウンするデメリットとしては以下のようなものが挙げられます。
見た目が変わる
コーナリング性能が下がる
グリップ性能が下がる
ハンドル応答性が下がる
ホイールを買う必要がある
見た目が変わる
ホイールが小さくなりタイヤが厚くなるため、見た目がかなり変わります。タイヤの厚みによりスタイリッシュさが失われてしまいます。また、横から見るタイヤゴムの面積が広くなり、ホイールが目立たなくなるので、少しかっこ悪くなると感じる方もいるかもしれません。
しかし、これはホイールを変更できるという観点から見ると、むしろかっこ良くもできる要素かなと思います。
コーナリング性能が下がる
インチダウンをすることで偏平率が上がり、タイヤの接地面が減りタイヤがよれやすくなるので、コーナリング性能が低偏平タイヤに劣ります。特にスポーツ走行には向きません。
グリップ性能が下がる
インチダウンにより接地面が減るので、グリップ性能が下がります。整備された路面では低偏平タイヤの方が運転しやすいです。
ハンドル応答性が下がる
インチダウンによってタイヤの接地面積が小さくなります。ハンドルの動きがタイヤに伝わりにくくなるため、応答性が低下します
思っているよりもハンドル操作の感覚が変わるので、交換後しばらくはいつもより注意して運転をする必要があるでしょう。
ホイールを買う必要がある
インチダウンするにはホイールを変えなければいけません。元々ついていたホイールは必要なくなりますので無駄な出費になってしまいます。しかし、一度14インチのホイールを買ってしまえばその後はタイヤのみで済みますし、15インチのタイヤのみを買うよりも14インチのタイヤホイールセットを買った方が安いです。それゆえに、この点はそこまで気にならないという方も多いでしょう。
インチダウンする際の注意点
前述した内容と重複する箇所もありますが、インチダウンする際の注意点を細かく紹介していきます。以下がインチダウンする際の注意点になります。
外径を変えない
ロードインデックスが下がらないかを確認する
ブレーキキャリパーに干渉しないかを確認する
外径を変えない
こちらは前述のとおりです。タイヤの外径を変えてしまうと、車体にタイヤが干渉してしまったり、スピードメーターに狂いが生じてしまうこともあります。
また、外径を変えることで法令にも触れる場合もあるので、外径は変えずにインチダウンを行いましょう。
ロードインデックスが下がらないかを確認する
ロードインデックスとは、ある一定条件下でこのタイヤ1本が支えることが出来る耐荷重の範囲を表しています。最後の速度記号の一個前の数字がロードインデックスです。インチダウンをすることでロードインデックスが下がってしまうと、空気圧不足や過荷重によって、たわみやセパレーションが起こりやすくなります。そして、最悪の場合はバーストなんてことも起こりかねません。
また、ロードインデックス数値が定められている車もあり、下回るものは車検の時に通らない可能性があります。
ブレーキキャリパーに干渉しないかを確認する
基本的にタイヤのインチダウンでは、純正タイヤよりも横幅が広くなることはありませんが、ホイールサイズが変わったことでブレーキキャリパーに干渉したりする可能性があります。
ブレーキキャリパーはブレーキの命とも言える部分ですので、走行に影響を与えてしまう可能性があります。タイヤサイズ確認表で確認しても不安な方は、ショップやメーカーに問い合わせをしてみましょう。
自力でタイヤ交換をして手数料を省く
タイヤはガソリンスタンドなどで交換してもらっても良いのですが、自力で行うと交換代が浮きます。2,000円でタイヤ交換ができるカー用品ショップもあり、自分で行うと2000円浮きます。
タイヤ交換を自分でするという方も少なくなく、その作業は難しいものではありません。むしろ、子どもが手伝うということもあり、簡単な部類であるといえるので、少しでも車の維持費を抑えたいという方は自分でタイヤを交換してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回はハスラーのタイヤのサイズを紹介しました。ハスラーの純正タイヤは15インチとなっていて、需要が少なく、流通量がすくないので、高価です。そうなってしまうと、維持費が高くなってしまい、ハスラーを購入するのは戸惑ってしまうという方もいるのではないでしょうか。
そこで有効な方法はインチダウンすることです。インチダウンすると、タイヤ維持費を安くできそうだということが伝わっていただけたのではないでしょうか。また、インチダウンすることで以下のようなメリットとデメリットがあります。
【メリット】
偏平率が上がって乗り心地が良くなる
コストダウンができる
雪道や荒れた道での安定感が増す
燃費が向上する
タイヤの選択肢が増える
【デメリット】
見た目が変わる
コーナリング性能が下がる
グリップ性能が下がる
ハンドル応答性が下がる
ホイールを買う必要がある
インチダウンのメリットデメリットをしっかりと把握し、折り合いをつけたうえでタイヤのインチダウンを行うようにしましょう。インチダウンをすることで、ハスラーのタイヤにかかる費用が高いというデメリットもなくなるため、よりハスラーを選びやすくなるのではないでしょうか。
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